人・機械・モノの動き・時間を「見える化」、
現場改善によるコストダウンと競争力を強化!
「OTRS」は、映像による動作分析、時間分析などの機能により、生産・製造現場の作業時間短縮・省力化・コスト低減ができるソフトウェアです。実際の作業映像を分析することで、ムリ・ムダ・ムラをなくし、作業の標準化を図ることができ、作業の改善によるコストダウンや品質の均一化が実現できます。また、OTRSは作業手順書や動画マニュアルの作成ができ、教育訓練や技術・技能伝承のツールとしても活用できます。
OTRS 基本操作
OTRSは作業の様子を撮影した映像を分析し、動作や作業工程の中からムダを見つけ、取り除き、標準作業時間を策定するためのツールです。
生産現場に限らず、サービス業も含め、人が何かを行うすべての「現場」にムダが隠れています。経験や勘に頼って改善しようとしても限界があります。OTRSは観察していても気づかないような(見えない)ムダを見つけ出し、現場改善を進めます。その結果、残業時間短縮、省人化、原価低減を実現するためのツールです。
OTRSの操作は、画面を見ながらマウスをクリックするだけ。誰でも短時間で慣れ、スムーズな操作が可能です。最新のOTRS10では、操作性を重視し、旧バージョンに比べて大幅に操作の手数が減少しました。
[主な特長]
- 操作性を重視したシンプルなデザイン
- 標準搭載の日本語・英語に加え、他言語の追加登録ができる
- 最新の高性能動画エンジンを搭載
※以下に紹介する内容はOTRS10(Model301/Model401/Model501)の紹介文です。画面画像もOTRS10のキャプチャー画面です。
動作分析
動作を要素単位で分析、ムダを排除
- 簡単操作で動作を要素に分割
撮影した映像をパソコン画面上で確認しながら動作要素単位に区切ることができます。区切る位置の微調整をコマ送りや逆再生で行えます。
- 無効(ムダ)時間を表示
動作の中で価値を生まないムダな動き=無効動作を簡単に指定できます。
- 要素名入力、種別設定
分割した要素はメイン画面の要素一覧に表示され、要素ごとに名前を入力し、種別設定を行うことができます。
種別は環境設定で登録(例:正味作業、ムダ、付随作業、準備・後始末)可能です。要素ごとに分割された1つの動作要素の分析が完了すると、スタート・要素・無効(ムダ)時間が表示されます。
- 再生
分析したデータは無効動作を取り除きエクスポートして、他のPCで利用できます。
- テロップ挿入、コメント入力、ナレーション登録
動作分析の中で重要なポイントになる場合は、画面にテロップを挿入できます。また、コメントや静止画の挿入、マイク録音や合成音声によるナレーションの登録も可能。これらは手順書や動画マニュアルにそのまま反映します。
- インポート機能
すでに標準作業時間が策定されている場合、エクセルファイルにすればOTRS10にインポートできます。
OTRS10 分析画面
連合作業分析 (OTRS10 Model 501のみ)
一つの映像から、映像内に映っている複数の作業者や機械の分析ができます。
人と人の作業バランスや、人と機械の作業状況を分析し、ロスや改善のポイントを明確にして最適な作業バランスの編成を行う「連合作業分析」を可能にしました。連合作業分析によって、生産現場のレイアウト、人の配置、設備や機械の速度や台数などの改善がスムーズに行えます。
両手作業分析 (OTRS10 Model 501のみ)
一つの映像内に映っている複数の要素を分析できるので、両手作業分析が可能です。作業方法や作業時間のバラツキがみられる場合、動作を細かく分析する微動作分析の前に、両手作業分析を行います。両手を使う動作の関連性を分析し、ムダ・ムリを取り除き、作業方法を標準化することで、さらに微細な動作の分析に進めます。
多言語対応
日本語/英語を標準搭載!
多言語対応はOTRS10の大きな特長のひとつです。旧バージョンでは、日本語・英語・中国語に対応していましたが、それぞれ別バージョンとしてつくられていました。OTRS10では、日本語と英語が標準搭載されています。さらに、言語ファイルを追加登録するだけで画面内の表示をその言語に切り替えることができ、海外での活用可能性が広がりました。
ナレーションも多言語の合成音声を追加可能
動画に音声解説(ナレーション)をつけたい場合、ナレーション機能を使います。マイクでナレーションを登録するか、もしくは読み上げる文章を記述して合成音声によてナレーションを読み上げることができます。音声ファイルはMicrosoftの合成音声ファイルを使用しています。現在、日・英以外の合成音声ファイルも公開されています。OTRSに追加登録すれば他の言語でナレーションを読み上げます。
言語切替ボタン
比較再生
問題点の発見・素早い対応も可能
OTRSは動画分析した二種類の映像を同時に再生し、動作の比較・検証が簡単に行えます。通常の再生に加え、逆再生、コマ送り再生なども可能で、作業上での問題点や効率性、改善方法の洗い出しができます。旧バージョンでは動作分析後のデータが対象でしたが、OTRS10では動作分析前のデータも再生できるようになりました。現状の動作データと動作分析後の標準作業データを比較し、課題を抽出します。ポイントになるところはコメント・テロップなどを追加入力し、手順書に反映すると効果が高まります。
技術伝承や教育に効果的
比較再生機能は近年、企業の課題の一つである技術伝承に有効です。熟練者と経験の浅い作業者の作業風景を同時再生して比較検証することができます。熟練者と教わる作業者が再生画面を同時に見ながら確認することで、ポイントがより明確になり、教わる側の意識も変わります。
比較再生画面
作業手順書・動画マニュアル
画像付き作業手順書、動画マニュアルを簡単作成
OTRS10ではメイン画面にプリンタのアイコンが常時表示されていて、動作分析の各プロセスのレポートをすぐに出力できます。出力方法も用途に応じてExcelやCSV、PDF、PowerPointから選択できます。
動画マニュアル(Powerpoint)
要素組替、最適化シミュレーション
段取り替え・設備最適化をシミュレーション
OTRSは分析結果の要素を組み替えて動作の最適化シミュレーションができ、設備の配置や段取りを再検討できます。
OTRS10では、5つの動画ファイルで作られた分析データ間の要素を自由に組み替えることができます。組み替え後のデータは1つの動画ファイルの分析データとして出力できます。
最大20サイクルまで分析できるようになったOTRS10では、「BEST」「WORST」ボタンをクリックするだけで、分析サイクルの中でベストのラップ、ワーストのラップを抽出できるようになっています。
ベスト・ワーストラップ
作業編成 (OTRS10 Model401/Model501のみ)
OTRSの分析データを活用して精度の高い標準作業組合せ票や、作業編成表を素早く簡単に作成できます。
山積み表
山積み表では、最適な作業分配や変更をグラフ上で行うことができます。OTRSの分析結果の要素を積み上げ、凸凹になっている山積み図をできるだけフラットな状態に改善(平準化)します。
山積み表
標準作業組合せ票
OTRSは作業分析による作業改善の結果を素早く確認する機能を搭載しています。誰にでも簡単に操作でき、短時間で精度の高い効果測定を、繰り返し分析することができるようになります。
標準作業組合せ票
保守サポート
OTRS10を導入いただいたお客様には、1年間無償で『保守サポート』をご提供致します。保守サポートでは最新版バージョンアッププログラムやマニュアルなど各種コンテンツのダウンロード、専用ヘルプデスクのフリーダイヤル対応等の様々な特典をご利用できます。なお、2年目以降の保守サポートの契約更新は任意です。
※保守サポートサイトは英語対応しています。ただし、英語での電話対応は行っていません。英語で商品内容や操作方法についてのお問合せをご希望の方はメールフォームからお願いします。
保守サポートサイト
OTRS10 動作環境
推奨動作環境
OS |
Windows 11 Pro (64bit) / 10 Pro (64bit)
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CPU |
Intel Core i5シリーズ 第3世代以降
Intel Core i7シリーズ 第3世代以降
グラフィックボードはCPUに搭載されているIntel Graphics(GPU)を推奨しております。
|
メモリ |
4GB以上(8GB推奨)
(メモリ増設の際は 必ず同じサイズのメモリを増設してください) |
HDD |
20GB以上の空き容量(使用機能により必要量が変わります) |
ディスプレイ |
1024×768ドット(XGA)以上 |
動画形式 |
MPEG-1,MPEG-2,AVI(MotionJPEG),MOV,MP4,H.264,WMV
※Dolby音声再生非対応
※WMVはOTRS10より出力された動画のみ使用可能
※これまで使用していた動画を含めて『MPEG-1』は、 OTRS内動画コンバータにて「MP4」に変換してから、使用してください。 |
USBポート |
プロテクトキー用に1つ ※USB認証キー
(ネットワーク版の場合は、使用いたしません) |
同時にインストールされるソフトウェア |
MS Visual C++ 2015-2022 Runtime
MS Speech Platform 11
Microsoft Speech Platform
|
レポートビルダーと同時にインストールされるソフトウェア |
Microsoft Visual Studio 2010 Tools for Offie Runtime |
その他動作に必要なソフトウエア |
Windows Media Player 12
DirectX11以上 |
対応言語 |
日本語・英語・中国語(言語登録によりその他言語に対応) |
※Windows 10 Proの対応アップデートバージョンは、次のとおりです。
アップデートバージョン:21H2~22H2
※20H1(2004)以降のOSについては、OSに対応した最新バージョンをサポートサイト内のプログラムダウンロードページよりダウンロードの上インストールしてください。
※出力機能により Microsoft Excel、PowerPoint 2016~2021 (64bit版推奨、Microsoft 365・Office 365・デスクトップアプリ版のみ) 、Acrobat Reader DC、Google Chrome、Microsoft Edgeが必要になります。
※製品をDVDからインストールする場合は、DVDドライブが必要になります。
※パソコンの使用状況、動画状態によって動作が遅くなることがあります。
※快適にご利用いただくために、より高スペックのCPUを搭載したコンピュータ、ならびにより多くのメモリ搭載をお勧めします。
※レポートビルダー機能利用時は、Excel アドインのインストールが必要になります。
※インテル社のサーバー・ワークステーション向けCPUである「Xeon(ジーオン)」プロセッサ搭載のコンピュータでは、OTRSは動作いたしません。
- 「OTRS」は株式会社ブロードリーフの日本における登録商標です。
- Microsoft、Windows、Office、Excel、Powerpoint、Windows Media Player、DirectXは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
- Intel、Intel Coreは、米国およびその他の国におけるインテル コーポレーションまたはその子会社の商標または登録商標です。
- Adobe Acrobat Reader DCは、米国Adobe Systems Incorporatedの米国およびその他の国における登録商標です。
- その他記載された会社名、商品名などは、各社の登録商標もしくは商標、または弊社の商標です。
2021.06.04
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