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BLパーツオーダーシステム 導入事例

成功事例

泰平商会様

泰平商会本社 様(岡山市東区)

近未来のアフターマーケット仕事術

地域部品商の“常識”をシステムで変える

地域部品商にもIT(情報技術)を活用した業務が必要だ。修業時代にそう感じていた秋山明男常務取締役は泰平商会に入社後、理想の業務システムを求めつつ、導入を見越した基盤固めに取り組んだ。同時に、地域部品商の日常業務における“常識”にも切り込んだ。


← 泰平商会本社。岡山県内を中心に9拠点を構える

業務を一気通貫で行いたい ITへの投資は必須だが……

泰平商会は岡山県内を中心に9拠点を持つ地域部品商。個人商店として1948年に創業してから70年近い歴史を持つ。県内の整備事業者など常時約1500店にクルマの補修部品を卸売りしている。秋山常務はシステム販売の営業を経て、2000年8月に泰平商会に入社。前職の経験から、地域部品商においても在庫をリアルタイムで把握し、受注が入れば発送までを一気通貫で行える仕組みの必要性を感じていた。
しかし、地域部品商の日常業務はアナログな部分が多かった。自動車部品商向けシステム「パーツマン」を他社に先がけて導入していたものの、同社も例外ではなかった。他業界ではインターネットやITの活用が進む一方で、コスト回収が難しいとして、同社はIT関連の投資に二の足を踏んでいた。

 
業務のIT化は今後の地域部品商にとって不可欠だ

業務のIT化は今後の地域部品商にとって不可欠だ


瞬時に出せる販売実績で近い将来の需要予測も行う

それが大きく変わったのは、2013年に自動車部品流通支援ネットワークシステム「PM.NS」の導入だ。これにより、全9拠点がネットワークで結ばれ、それまですべて手作業だった販売実績などのデータが瞬時に取り出せるようになった。必要なデータがすぐに入手できることで、キャンペーンの検証やマーケティング活動にもつなげている。さらに同社は、過去の販売実績をもとに今後の車検で必要となる補修部品を検索、在庫情報を確認することにも活用している。販売実績を近い将来の需要予測にも使っている。

「PM.NS」の導入をスムーズにしたのは、商品マスターの統一だ。同社のスタッフが入力していた部品の情報は、同じ商品でも品番の記入の仕方が拠点ごとにバラバラだった。秋山常務はここにメスを入れ、6年ほどの時間をかけて一人で商品マスターを統一した。

常駐を置かなくても便利でリアルタイムに在庫が分かる

2015年5月には「BLパーツオーダーシステム(BLP)」を導入した。「画面上で瞬時に在庫、価格が分かるものが欲しい」という秋山常務の思いと一致した。
地域部品商は、取引先の整備事業者の要望で担当者を“常駐”させるケースがある。迅速な部品供給のための商習慣だが、負担も大きかった。そこで同社は、リアルタイムで部品の在庫、値段の確認などが行える「BLP」を導入することで「常駐を置かなくても早くて便利」であることを訴えた。

これが新規の取引先開拓で威力を発揮した。ある整備事業者が新店舗を出すにあたって、取引条件として担当者の常駐を求めてきた。しかし、「BLP」のメリットを提案した結果、常駐なしでの新たな取引が始まった。取引先を新規開拓することで、会社の規模によって仕入れ金額ベースで月に50~100万円の売り上げ増が見込めるという。

「BLP」を活用して地域部品商として生き残る

また、「BLP」で接続する既存の取引業者とは、在庫確認や値段のやり取りが1回で済むようになった。業務効率は格段に向上した。業務時間外の対応の改善にも貢献している。
秋山常務は「整備工場にとっても、見積もりが早いのは強みになる」と話す。同社の取引先で「BLP」を接続するのは約70社。上手に活用する整備事業者は、毎月の部品売り上げが接続前の2倍に伸びたという。
今後は「BLP」を既存の取引先との関係強化、地域部品商として生き残るためのツールとして活用していく。同社は同業他社だけではなく、メーカー系の部品販売会社、ネット通販会社などとの競合がある。それに対する強みは「顔と顔を合わせた付き合いにある」。インターネット上にはない、地域部品商でしか入手できない情報を提供しなければいけない、と秋山常務は気を引き締める。

 
本社倉庫。在庫の状況はリアルタイムで管理されている

本社倉庫。在庫の状況はリアルタイムで管理されている

 
「BLP」の導入で、業務時間外の対応の改善が進んでいる

「BLP」の導入で、業務時間外の対応の改善が進んでいる


[整備戦略 2016年6月号 掲載]

※記載の内容は2016年4月時点の情報に基づいて作成されています。

泰平商会常務取締役 秋山明男 氏

常務取締役
秋山明男 氏

店舗名:株式会社泰平商会
所在地:岡山県岡山市北区辰巳43 -114
代表者:秋山哲三代表取締役
TEL.086-241-9711(本社)
URL.http://taihei-ap.jp

「BLP」で社員の負担も
軽減できる

-システム販売の営業を経験したのは
「『ITはこれから一層必要になる』という社長の助言と、会社を継ぐ前に『違う業種でメシを食ってこい』という考えからだ。10 年くらいはやるものだと思っていたが、3年半ほどで呼び戻された」
「自動車補修部品業界は、メールもインターネットの活用も遅いほうだった。しかし、いずれ必要になることは分かっていた。社長から具体的な指示はなかったが、会社のネットワークづくり、それを整える環境づくりをやりたいと考えていた」

-商品マスターの統一を図った
「自社で登録しなければならない補修部品のデータの入力は、これまで担当者に任せていた。そのため、本来は同じ品番の部品でも、たとえばA営業所とB営業所で違った品番が生まれていた。それを統一しようとした」
「作業は、違う品番で登録されていた部品を見つけ、情報をすり合わせて新たな品番に登録し直す作業の繰り返しだった。時間はかかったが、『PM・NS』をスムーズに導入できたのは、事前に商品マスターを統一できたことが大きかった」

-「BLP」を導入したことによる業務への効果は
「夜など業務時間外の対応が課題で、社員にとっても負担が大きかった。夜の問い合わせは翌日の対応になることも多い。『BLP』でリアルタイムで在庫確認などができれば、社員の負担を軽減できる。会社としても定時で業務を終えられることを目指していく」

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