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BLパーツオーダーシステム 導入事例

成功事例

草加自動車工業様

近未来のアフターマーケット仕事術

ITが顧客獲得と環境の変化を支える

草加自動車工業(鈴木憲社長、埼玉県草加市)は経営環境の変化により、法人主体の営業から個人客の獲得、その固定化に取り組んできた。そんな同社の経営を支えてきたのがIT(情報技術)の活用だ。いまも最新のシステムを使いこなし、業務効率の向上や顧客満足につなげている。


← 車検、整備やBP、保険販売などを手がける

法人から個人、紹介から自社へ環境の変化で事業をシフト

草加自動車工業は、食品を取り扱う企業の配送用トラックを整備していた鈴木社長の父親が、1973年 に創業した。当初は周囲の運送事業者や中古車事業者などの法人相手に車検や整備などを行ってきた。
しかし、10年ほど前から取引先だった運送事業者などが事業から相次いで撤退したため、個人ユーザーを獲得する方向へとシフトした。

当初は取引があった損保会社の指定工場となり、車検や板金塗装(BP)の紹介を引き受けた。一時期は車検の約30%、BPの約半分を占めた。しかし、その損保会社も業界再編で合併し、入庫台数が減少。自社の顧客を獲得するとともに、紹介で入庫した客を固定化する必要性に迫られた。

そこで鈴木社長は「どうしたらお客様によろこんでもらえるか」を考えて作業をするようスタッフに訴えた。たとえばエンジンオイルの交換で入庫したクルマのランプの球が切れていたら、一緒に交換するなど「お客様がよろこんで帰ってくれるのが大事」という観点で作業を行った。

 

スタッフが作成した見積もりも「CarpodTab」で出先からチェックできるようになった


見積もりを作るまで3分、工賃もワンクリックで入力

それとともに取り組んだのが、正確な見積もりの算出だった。2014年12月に導入した自動車部品流通システム「BLパーツオーダーシステム(BLP)」により、その精度が大幅に向上した。電話やFAXで行っていた発注では、地域部品商に部品の価格を確認するため、見積もりを出すまでに半日以上時間を要することもあった。しかし、BLP導入後は、価格がその場で分かるため見積もり作成に要する時間は3分ほど。来店したユーザーを待たせることなく、正確な金額を出せるようになった。最近は消耗品の交換作業における工賃もワンクリックで入力できるようになり、見積もりの作成がさらに便利になったと話す。

また、鈴木社長はBLP導入の大きな成果として部品売り上げのロスが大幅に減ったことを挙げる。導入前は処理した紙の伝票を紛失してしまい、部品売り上げの約1割に相当する金額を請求できないケースもあったという。BLPでやり取りするようになってからは、直近の半年以上にわたって売り上げのロスが発生していないという。

さらに、発注伝票の入力作業も、BLPによってなくなった。入力作業は事務の女性スタッフが毎日1時間かけて行っていたが、本来の業務に集中できるようになった。

いくつもの役を抱える社長に外出中の力強い味方

15年12月には「CarPodTab」を1台導入した。社長が外出しているときに会社で作業しているスタッフとのやり取りがメーンだ。というのも、整備事業者の場合、トップが経営者だけでなくフロントや営業など一人何役もこなすことが珍しくない。鈴木社長も例外ではない。しかし、中古車の仕入れなどで外出中にスタッフが見積もりを作成しても、社長の確認ができずに工場の作業が止まってしまうこともあった。

「CarPodTab」が入ったことで、鈴木社長は出先から会社に戻ることなく見積もりなどをチェックできるようになった。これにより、外出中でもほとんどの連絡事項は30分以内に片付くようになり、社外へ出る際には欠かせないアイテムとなった。

同社の所在地は草加市内の工業団地の一角にあり、周囲には競合が多い。それでも最近は近くの自動 車ユーザーからの入庫が増えているという。「お客様に納得して帰ってもらう」サービスをさらに追求し、地域に根差した整備工場として生き残りを図る。

 

BLPを導入してから約2年。分かりやすい形で成果が出てきている


[整備戦略 2016年11月号 掲載]


※導入事例の記載内容は、取材当時のものです。

草加自動車工業 代表取締役
鈴木 憲 氏

会社名:草加自動車工業株式会社
代表者:鈴木憲代表取締役
所在地:埼玉県草加市弁天4-13-25
TEL.048-935-2867
URL.http://soukajikou.sakura.ne.jp/

事務のスタッフに刺激を受け、
自分も一念発起した

-個人ユーザーの獲得に向けて留意した点は
「リピート率を上げることだ。当時、損保会社の紹介で入庫した車検のリピート率は30%もなかった。そこで、お客様が求める以上のことをやらなければ戻ってこないと考え、スタッフにお客様の期待を超えるよう地道に言い続けた。結果、従業員の意識も変わり、リピート率も上がってきている」

-正確な見積もりの算出に力を入れている
「個人ユーザーは価格に厳しい。クルマをチェックした結果、追加で整備が必要になることがある。われわれにとっては当たり前のことだが、お客様にとっては最初の見積もりに反映していないため、それがク レームにつながることがある」

-BLPを鈴木社長自身も使いこなしている
「当時新人だった女性スタッフに刺激を受けた。彼女は早くから業務で活用しており、簡単に使いこなせることが分かったので、私自身も思い切って使ってみることにした。見積もりを作るのも、部品を発注するのもラクで便利だった。導入にあたっては取引がある地域部品商2社が協力してくれた」

-「CarpodTab」を今後どう活用するのか
「ピットでクルマの状態などを説明し、その場でタブレット端末を使って見積もりを提示、内容を案内できるところまで持っていきたい。その実現が最終目標だ」

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